すべては不完成

先日、インド叙事詩のマハーバーラタの舞台を観てきました。前半、後半合わせて6時間超えの舞台!とても素敵な時間でした。
旅のように、芸術的なものに触れることは、心を新しい場所に向かわせてくれるものだとあらためて気づいた時間でした。
何でも効率性を求められる時代、そして短い時間で多くの効果を期待する都合のいい私たち現代人。
無駄なとか、余計なという言葉は合ってないかもしれないけど、こういう時間の隙間に、広がりの元があって、五感をリセットするような調整タイムなんだと思うのです。
(全て言葉に当てはめなくていいし意味はわからなくたって感じるもの)

自分と違う意見や考えを否定して、自分が正しいとと思うことは、非常にエゴが強くて、共感したり共存したりする自然の姿とは真逆になる。でも、それに気づけたら、歩み寄りという修正が可能になる。私たちにはこれが必要なんだと思うのです。

この世の全てはみな不完成だから。

ヨガアムリタ

インドの神話に、アムリタという不老不死の霊薬が出てきます。神々が奪いあったその壺は、私たちにとっても魅力的なもの。そしてそれは私たち自身から滲み出てくるもの。どんな自分にも正直に向き合い、寄り添うことができたら、それはまるで甘露のように心や体に沁み渡っていくものとなるでしょう。

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